TAFロッドの特徴
軽くて強い
●比重約1.3g/cm3 鋼材の約1/6
●引張強度は鉄の約4倍
錆びない
各材料の使用可能pH領域
材料 | 可能領域 | 備 考 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
AFRP | 3~13 | 強酸、強アルカリ領域を除き広範囲で使用可能 | ||||
CFRP | 3~13 | 強酸、強アルカリ領域を除き広範囲で使用可能 | ||||
GFRP | 2~12.5 | コンクリートの高アルカリ環境下では力学特性が低下 | ||||
鋼 | 11~14 | 強酸および一般的な環境(5~10)では腐食する |
参考:建設用先端複合材料技術協会資料より
各材料の電磁気特性
材料 |
電気抵抗 Ω・cm |
性質 | 透磁率 | 性質 |
---|---|---|---|---|
AFRP | 1014以上 | 絶縁体 | 1.000 | 非磁性 |
GFRP | 1014以上 | 絶縁体 | 1.000 | 非磁性 |
CFRP | 10-4 | 導体 | 1.000 | 非磁性 |
低磁性筋 | 10-10 | 導体 | 1.002 | 低磁性 |
鋼 | 10-10 | 導体 | 1000 | 磁性 |
参考:建設用先端複合材料技術協会資料より
低磁性筋もCFRPも磁化はしませんが、電気を通すため電磁気特性は劣ります。
TAFロッド(AFRP)は磁化しなく電気抵抗率も高いため、電磁気特性に優れた材料です。
・図内記号
AFRP:アラミドFRP(TAFロッド)
CFRP:炭素FRP
GFRP:ガラスFRP
・pHについて
0~14の値を用いて酸、アルカリの度合いを示す。
0:強酸、7:中性、14:強アルカリ
水道水水質基準:5.8~8.6pH
海水:8.4pH
電気的絶縁性が高い
体積抵抗率:電気抵抗率(電気の通しにくさ)。
表面抵抗率:表面を流れる電流の電気抵抗率。
絶縁抵抗:電流が漏れない性能。
体積抵抗率、絶縁抵抗率ともに1014以上で完全な絶縁体。
絶縁破断強さ:絶縁体が絶縁し得る最高の電圧値
アラミド繊維を使用するTAFロッド(アラミド)は、電気的絶縁性にとても優れています。
磁化しない
透磁率:材料の磁化しやすさを表す量(値が大きいほど、強力な電磁石になる)
非磁性鋼もCFRPも磁化はしませんが、電気を通すため電磁気特性は劣ります。TAFロッド(AFRP)は磁化しなく電気抵抗率も高いため、電磁気特性に優れた材料です。
アラミドロッドの耐久性
各材料の50年後の強度保持率
材料 | 強度保持率(%) |
---|---|
AFRP | 90 |
CFRP | 80 |
GFRP | 65 |
鋼 | ― |
極限海域(沖ノ鳥島)での3年間暴露試験および紫外線促進試験の結果
50年後の強度保持率90%
平成9年度海洋石油開発技術調査 極限海域における海洋構造物の基礎調査研究
熱帯域における海洋構造物への新素材適用可能性研究 成果報告書
社団法人日本海洋開発産業協会 平成10年3月より
低温環境に強い
-80℃でも保証耐力
85kNをクリア
鉄は-20℃で脆性劣化により強度が低下します。TAFロッドは-80℃の環境下においても、保証引張耐力を保持します。